« 医療費控除 ~計算例1~ | トップページ | 単身赴任の方に朗報 自宅往復の旅費がかさむとき »

2007年11月 5日 (月)

医療費控除の対象

前回、医療費控除について書きましたが、対象となるもの・ならないものを以下で細かく見ていきます。原則として、医師の判断による出費で医療や治療の範囲に入るものは医療費控除が認められます。一方、予防・美容目的の出費は認められません。

そもそも医療費とは何でしょう?「所得税法施行令207条」では

1.医師又は歯科医師による診療又は治療
2.治療又は療養に必要な医薬品の購入
3.病院、診療所又は助産所へ収容されるための人的役務の提供
4.あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師または柔道整復師による施術
5.保健師、看護師又は准看護師による療養上の世話
6.助産師による分べんの介助

となっています。以下、具体的な事例をみていきます。

●医療費控除の対象となるもの

・診療、治療費
・出産のための診察費用(妊婦検診)、入院費用、出産費用、助産婦による分娩の介助料、出産後の検診
・不妊治療、人工授精の代金
・治療のためのマッサージ、はり、灸、柔道整復の費用
・治療としての歯列矯正(消化不良防止、不正咬合の歯列矯正などOK。美容目的は不可。)、金歯代
・歯科の自由診療でインプラント治療
・かぜ薬、胃腸薬、頭痛薬などの薬代(処方箋なしの薬局購入可)
・入院や通院の交通費(電車やバス代など。必要に応じてタクシー可・・・ほかに移動手段がない場合や緊急の場合など)
・入院中の食事代(病院に払う分)、部屋代
・医療用器具(義足、松葉杖、補聴器等)の購入費用
・医師などの送迎費
・保健師、看護師、家政婦による療養上の世話の費用
・寝たきり高齢者の紙おむつ代(医師の証明書が必要)
・温泉利用型健康増進施設の利用料金(医師の証明書必要)
・特定保健指導(40歳以上)を受けた場合の費用(一定条件を満たしたもの)
・角膜矯正療法(オルソケラトロジー)による近視治療

※(国税庁HPより)歯の治療については、保険のきかないいわゆる自由診療によるものや、高価な材料を使用する場合などがありますが、一般的に支出される水準を著しく超えると認められる特殊なものは医療費控除の対象になりません。金やポーセレンなどの歯科材料は一般的に使用されているので、医療費控除の対象になります。

●医療費控除の対象とならないもの

・疲労回復、健康増進や病気予防のための薬代(サプリメント、栄養ドリンクなど)や漢方薬
・疲労回復目的のマッサージ代
・乱視、近視等の眼の屈折異常を矯正するためにメガネ及びコンタクトレンズを購入した場合のその費用、眼の屈折検査、メガネ及びコンタクトレンズの(治療目的で医師から処方箋がでたメガネの代金は医療費控除の対象)
・予防接種
・人間ドックなどの健康診断のための費用(ただし、その診断により疾病が発見され、引き続き治療をした場合は控除の対象)
・歯石除去の費用
・美容のための歯列矯正(治療目的なら可)
・無痛分娩講座の受講費用
・出産のため実家に帰る交通費、妊娠判定薬
・付き添いの家族の通院費用
・美容整形の費用(ほくろ除去なども)
・通院のための自家用車のガソリン代や駐車場代
・入院のために購入した寝間着や洗面用具
・差額ベッド代(医師の指示で個室や特別室になった場合や、満室でほかに空きベッドがなかった場合は医療費控除の対象)
・医師等に払う謝礼金
・かつら代
・未払いの医療費(診察日ではなく、支払日で判断します。つまり治療が終了していても、その年の年末までに支払が行われていなければ対象外。クレジットカード支払いの場合は、カード利用日が基準になります。)


« 医療費控除 ~計算例1~ | トップページ | 単身赴任の方に朗報 自宅往復の旅費がかさむとき »

2.タックスプランニング(税金対策)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/365863/6412130

この記事へのトラックバック一覧です: 医療費控除の対象:

« 医療費控除 ~計算例1~ | トップページ | 単身赴任の方に朗報 自宅往復の旅費がかさむとき »