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2008年1月 1日 (火)

あまり知られていない健康保険の力 その1 (海外)療養費

毎月給与から天引きされる健康保険。結構な額です。病院にお世話になったときに、医療費の負担が3割ですむだけではありません。

「(海外)療養費」とよばれるものがその1つ。

海外旅行に行くときは、海外旅行障害保険に入ることが多いと思います。「海外では健康保険は使えない」と思っているかもしれませんがそんなことはありません。

旅行先で病気になったときの治療費用は、いったん被保険者自身が全額負担しますが、現地での医療費の領収証と、治療内容を詳しく記載した診療内容明細書などを添付して、2年以内に保険者に請求すれば、本来の3割負担を引いた分の7割が戻ってきます。

この制度は国民健康保険にもあります。

給付対象は、「日本国内で認められている保険診療の範囲内」です。民間の海外旅行傷害保険では、既往症や歯科治療は補償の対象外であることが多いのですが、この健康保険では一定の条件下で給付対象となります。また、海外旅行傷害保険などから給付を受けた場合でも、減額されることはありません。

一方で、注意すべきはその国での治療費が日本の平均的な治療費より高い場合です。先ほど「本来の3割負担を引いた分の7割が戻ってきます」と書きましたがこの「本来の」がクセモノです。健康保険による公的給付は「日本で治療を受けたら給付されるはずの額」であって、日本の医療費を基準に計算するのです。日本での治療が平均的に5万円の疾病が、その国で50万円かかったとしても、計算の基準になる医療費は5万円であって、戻ってくるのは5万円の7割を超えることはありません。また、支払いは日本円であり、支給決定日の外国為替レートが適用されます。


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