外貨の売り方 シミュレーション7(月1回売買その3)
前々回までに、以下の方法で売買した場合のシミュレーション結果を掲載いたしました。
○方法2-1(購入平均レートを売買の判断基準に使う方法)・・・そのときのレートが、それまでの購入平均より高かったら売り、低かったら買います。
今回は、方法2-2として「境界値を売買の判断基準に使う方法」のシミュレーション結果を掲載いたします。「境界値」とは、円安ゾーンと円高ゾーンの境界となるレートです。これは、最大でどこまで円高あるいは円安がすすむかを想定し、その境界となる値を自分で設定するものです。
○方法2-2(想定したドルの最大変動幅から設定した境界を売買の判断基準に使う方法) ・・・その時のレートが境界値より高かったら売り、低かったら買います。今回は、1ドル=117円を境界値とします。
・方法2-2A: 月に1回売買した場合の結果です。
1997年1月から2008年4月時点までの結果は
・購入回数 79回
・売却回数 48回
・年平均売買回数 11.2回
・2008年4月時点での保有ドルの量 26,000ドル
・含み損益 -257,000円
・確定損益 954,000円
・通算損益(含み損益+確定損益) 696,000円
・通算損失の最大値(通算利益の最小値) -48,000円(最も悪かったとき)
・平均購入レート 109.4円
・最大拠出額(期間中、ドルを最大でどれだけ保有していたか)44,000ドル
・期間利回り(通算損益/最大拠出額・・・年換算) 1.2%
方法2-1A(平均購入レートを売買の判断基準に使う方法。詳細はこちら)に近い結果になっています。方法2-1Aではドル購入の際、為替レートの値そのものは考慮せずそれまでの購入平均との比較で購入するため、円安といわれるゾーンでも購入する場合があります。そのため平均購入レートは高くなる場合もありますが、この方法2-2Aでは、境界値(今回は117円)より円安の場合は購入しないので、平均購入レートは相対的に低くなります。それでも最大拠出額は44,000ドルと高くなりがちです。
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