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2008年3月

2008年3月21日 (金)

外貨の売り方 シミュレーション11(月1回売買その6)

前回は、手持ちのドルがゼロになったあと、為替レートに限らず12,000ドルまで積み立てる方法(2-3A)でしたが、今回は、為替レートを選んで積み立てる場合の結果です。

方法2-3A2: 購入平均と境界値での判断が異なった場合は、「維持」として売りも買いもしない場合です(ここまでは2-3Aと同じ)。手持ちのドルがゼロになったあとは、為替レートが境界値よりも低い場合にのみ積み立てます。したがって、12,000ドルに達するまでは1年以上かかることになります。

1997年1月から2008年4月時点までの結果は

・購入回数                      28回
・売却回数                      34回
・年平均売買回数                  5.5回
・2008年4月時点での保有ドルの量       3,000ドル
・含み損益                      -12,000円
・確定損益                      555,000円
・通算損益(含み損益+確定損益)        543,000円
・通算損失の最大値(通算利益の最小値)   88,000円(最も悪かったとき)
・平均購入レート                   103.5円
・最大拠出額(期間中、ドルを最大でどれだけ保有していたか)17,000ドル
・期間利回り(通算損益/最大拠出額・・・年換算)  2.6%

方法2-3Aの場合と同じ時期に手持ちのドルはゼロになっていますが、レートが140円付近の時期には積立をしないルール(117円より低い場合のみ積立)なので、12,000ドル積立終了時の購入平均レートは109.6円(方法2-3Aでは127.7円)に抑えられています。
そのためその後さらに円高に動いた時に「買う」量が2-3Aの場合より少なく、保有通貨量の最大値は17,000ドルに抑えられています。その分確定した利益は2-3Aの場合より少なくなっていますが含み損も小さく、11年間を通して通算損益(含み損益+確定損益)がマイナスになることはなく、最小でも88,000円という結果になりました。利回りはこれまでで最高の2.6%となっています。
また、2-3Aの場合と同様、「維持」判断の期間は多くなっています。

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2008年3月20日 (木)

外貨の売り方 シミュレーション10(月1回売買その5)

今回は、方法2-3のシミュレーション結果です。購入平均での判断(方法2-1)と境界値での判断(方法2-2)が異なった場合に、方法ごとに決められたルール(前回参照)で売買するのが方法2-3です。今回は、そのうち方法2-3Aでの結果です。

方法2-3A: 購入平均と境界値での判断が異なった場合は、「維持」として売りも買いもしない場合です。

1997年1月から2008年4月時点までの結果は

・購入回数                      49回
・売却回数                      45回
・年平均売買回数                  8.3回
・2008年4月時点での保有ドルの量       9,000ドル
・含み損益                      -59,000円
・確定損益                      869,000円
・通算損益(含み損益+確定損益)        810,000円
・通算損失の最大値(通算利益の最小値)   -183,000円(最も悪かったとき)
・平均購入レート                   106.1円
・最大拠出額(期間中、ドルを最大でどれだけ保有していたか)45,000ドル
・期間利回り(通算損益/最大拠出額・・・年換算)  1.4%

方法2-2Aの場合と同様、11年間に手持ちのドルを売りつくしたのは1回です。「維持」判断の期間も多く、半年以上全く売買しない時期が2回ありました。また、手持ちのドルを売りつくしたあとはレートに限らず12,000ドルまでは積み立てるルールのため、今回もかなり高いレートで積み立てることになり(直後の平均購入レート127.7円)、その後レートが100円あたりまで上昇したため保有ドル高は最大で45,000に達しました。また、含み損も大きく、最大で-183,000円まで膨らみました。

しかし08年4月時点での通算損益はこれまでの方法で最大であり、810,000円となっています。期間利回りは1.4%を示しています。

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2008年3月19日 (水)

外貨の売り方 シミュレーション9(月1回売買の方法2-3)

前回までは、以下の方法すなわち
○方法1(一定以上レートが変動したら売買を行う方法)
○方法2(一定期間ごとに売買を行う方法)
  ・方法2-1(購入平均レートを売買の判断基準に使う方法)・・・その時のレートが、それまでの購入平均より高かったら売り、低かったら買います。
  ・方法2-2(想定したドルの最大変動幅から設定した境界を売買の判断基準に使う方法)
で売買を行った場合のシミュレーション結果を掲載しましたが、今回以降は以下の方法すなわち

  ・方法2-3(上記方法2-1と2-2を組みあわせた方法)

で売買した結果を掲載いたします。方法2-1での判断と方法2-2での判断が分かれた場合、そのとき取る行動として「売る」「買う」「維持する」などの選択肢があります。その組み合わせにより様々なパターンが存在しますが、以下の方法2-3Aと2-3B、2-3Cで売買した結果を掲載いたします。

 購入平均での判断 売り 売り 買い 買い
 境界値での判断 売り 買い 売り 買い
上記の場合の売買のルール
 方法2-3A 売り 維持 維持 買い
 方法2-3B 売り 適宜判断 維持 買い
 方法2-3C 売り 適宜判断 適宜判断 買い

上記の表において、「維持」とは、売りも買いもしないでそのままにしておくということです。
方法2-3B、2-3Cにおける「適宜判断」とはそのときのドルの持ち高によって以下の行動を取るルールにします。
・持ち高12,000ドル以上の場合: 売り
・持ち高12,000ドル以下の場合: 買い
・持ち高12,000ドルの場合: 維持
つまり、購入平均での判断と境界値での判断が異なった場合は、持ち高をできるだけ12,000ドルに近くなるような売買を行うというやり方です。結果は次回以降掲載いたします。

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2008年3月18日 (火)

外貨の売り方 シミュレーション8(月1回売買その4)

前回は、以下の方法で売買した場合のシミュレーション結果を掲載いたしました。

○方法2-2(想定したドルの最大変動幅から設定した境界値を売買の判断基準に使う方法) ・・・その時のレートが境界値より高かったら売り、低かったら買います。1ドル=117円を境界値とします。
ただし、手持ちのドルをすべて売りつくし、再度12,000ドルまで積み立てる際には境界値を考慮しないルールでした。
今回は、このゼロになったあとの積み立ての際にも境界値を考慮し、117円より円安のゾーンでは一切購入しないルールで売買してみます。

方法2-2A2: 手持ちのドルを売り切った後の積み立ての際にも境界値を考慮し、月に1回売買した場合の結果です。

1997年1月から2008年4月時点までの結果は

・購入回数                      70回
・売却回数                      41回
・年平均売買回数                  9.8回
・2008年4月時点での保有ドルの量       26,000ドル
・含み損益                      -256,000円
・確定損益                      741,000円
・通算損益(含み損益+確定損益)        485,000円
・通算損失の最大値(通算利益の最小値)   86,000円(最も悪かったとき)
・平均購入レート                   109.4円
・最大拠出額(期間中、ドルを最大でどれだけ保有していたか)33,000ドル
・期間利回り(通算損益/最大拠出額・・・年換算)  1.7%

方法2-2Aの場合と同様、11年間に手持ちのドルを売りつくしたのは1回です。今回の方法2-2A2においては、再度12,000ドル積み立てるときのレートはルールにより117円よりも低いので、12,000ドル積み立てた時点(2000年5月)で109.6円でした(方法2-2Aの場合は99年5月に積み立て終了し平均126.2円)。しかしその後方法2-2Aではレートが低い(円高)の時に今回の方法2-2A2よりもより多くのドルを買うことになります(理由: 保有ドル数の量が多いときは、同じレート変動に対して含み損益の額が大きくなるため、その分売買量も多くなります)。その結果として急速に平均購入レートを下げることになり、11年後の時点では両方法で平均購入レートは同じになりました(109.4円)。

一方で、レートが高いとき(円安)には購入を見合わせるため、方法2-2Aと比べて最大拠出額を抑えることができ、期間利回りでは今までの方法で一番高い値(1.7%)を示しています。

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2008年3月17日 (月)

外貨の売り方 シミュレーション7(月1回売買その3)

前々回までに、以下の方法で売買した場合のシミュレーション結果を掲載いたしました。
○方法2-1(購入平均レートを売買の判断基準に使う方法)・・・そのときのレートが、それまでの購入平均より高かったら売り、低かったら買います。

今回は、方法2-2として「境界値を売買の判断基準に使う方法」のシミュレーション結果を掲載いたします。「境界値」とは、円安ゾーンと円高ゾーンの境界となるレートです。これは、最大でどこまで円高あるいは円安がすすむかを想定し、その境界となる値を自分で設定するものです。

○方法2-2(想定したドルの最大変動幅から設定した境界を売買の判断基準に使う方法) ・・・その時のレートが境界値より高かったら売り、低かったら買います。今回は、1ドル=117円を境界値とします。
方法2-2A: 月に1回売買した場合の結果です。

1997年1月から2008年4月時点までの結果は

・購入回数                      79回
・売却回数                      48回
・年平均売買回数                  11.2回
・2008年4月時点での保有ドルの量       26,000ドル
・含み損益                      -257,000円
・確定損益                      954,000円
・通算損益(含み損益+確定損益)        696,000円
・通算損失の最大値(通算利益の最小値)   -48,000円(最も悪かったとき)
・平均購入レート                   109.4円
・最大拠出額(期間中、ドルを最大でどれだけ保有していたか)44,000ドル
・期間利回り(通算損益/最大拠出額・・・年換算)  1.2%

方法2-1A(平均購入レートを売買の判断基準に使う方法。詳細はこちら)に近い結果になっています。方法2-1Aではドル購入の際、為替レートの値そのものは考慮せずそれまでの購入平均との比較で購入するため、円安といわれるゾーンでも購入する場合があります。そのため平均購入レートは高くなる場合もありますが、この方法2-2Aでは、境界値(今回は117円)より円安の場合は購入しないので、平均購入レートは相対的に低くなります。それでも最大拠出額は44,000ドルと高くなりがちです。

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2008年3月16日 (日)

外貨の売り方 シミュレーション6(年1回売買)

前回までは、方法2-1A(12,000ドルからスタート)、2-1A2(24,000ドルからスタート)として、月に1回売買した場合のシミュレーション結果を掲載いたしました。今回は、年に1回売買した場合の結果です。

・方法2-1B: 年に1回売買した場合の結果です(12,000ドルからスタート)。

毎年どの月に売買するかで、以下の4パターンをシミュレーションしました。
1997年1月から2008年4月時点までの結果は以下の通りです。

(評価項目)

 売買月
1.購入回数
2.売却回数
3.年平均売買回数
4.2008年4月時点での保有ドルの量
5.含み損益
6.確定損益
7.通算損益(含み損益+確定損益)
8.通算損失の最大値(通算利益の最小値)
9.最大拠出額(期間中のドル最大保有高)
10.期間利回り(通算損益/最大拠出額・・・年換算)
11.平均購入レート

(結果)

  1月 4月 7月 10月
1. 3 4 3 2
2. 9 8 8 9
3. 1.1 1.1 1.0 1.0
4. 5,000 6,000 7,000 5,000
5. -46,000 -45,000 -71,000 -50,000
6. 117,000 147,000 107,000 61,000
7. 72,000 102,000 35,000 11,000
8. 8,000 64,000 50,000 -34,000
9. 12,000 12,000 12,000 12,000
10. 0.5 0.7 0.2 0.1
11. 108.7 106.9 109.7 109.6

結果、どの月に売買するかによって多少の差が出ましたが、一般的に「○月がよい」という結論を引き出せるものではないと思います。通算損益の比較では、月に1回の売買時と比べて桁がほぼ1つ小さいことがわかります。

年1回売買の有利な点としては、ドルの拠出額がそれほど大きくならないところです。これはドルの変動幅、周期と関係があると思われます。どの月に売買しても、最大で12,000ドルであり、スタート時の拠出額と同じです。また、平均購入レートは比較的低く抑えられます。期間利回りに関しては、月1回売買時と比べてやや劣りますが、通算損失がマイナスになることは少ないようです。

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2008年3月15日 (土)

外貨の売り方 シミュレーション5(月1回売買その2)

前回は、以下の方法で売買した場合のシミュレーション結果を掲載いたしました。
○方法2-1A(購入平均レートを売買の判断基準に使う方法)・・・その月のレートが、それまでの購入平均より高かったら売り、低かったら買います。

上記方法において前回は、12,000ドルからスタートした結果を掲載しましたが、設定した売買ルール(こちら)に従うとすぐに12,000ドルを売り切ってしまい、高い(円安)レートで次の12,000ドルを積み立てることになりました。スタート時の保有ドルがより多かった場合にはどうなったか、をシミュレーションしたのが今回の結果です。倍額の24,000ドルからスタートしました。
方法2-1A2(24,000ドルからスタート): 月に1回売買した場合の結果です。

1997年1月から2008年4月時点までの結果は

・購入回数                      55回
・売却回数                      61回
・年平均売買回数                  10.2回
・2008年4月時点での保有ドルの量       15,000ドル
・含み損益                      -140,000円
・確定損益                      773,000円
・通算損益(含み損益+確定損益)        634,000円
・通算損失の最大値(通算利益の最小値)   24,000円(最も悪かったとき)
・平均購入レート                   108.8円
・最大拠出額(期間中、ドルを最大でどれだけ保有していたか)61,000ドル
・期間利回り(通算損益/最大拠出額・・・年換算)  0.8%

11年間の売買の中で、手持ちの24,000ドルを売り切ってその後12,000ドルまで積み立てたのは1回です。売り切り後の12,000ドル積立時の為替レートが12,000ドルからスタートした場合に比べ安かったので、2008年4月時点での平均購入レートは108.8円と安くなっています(手持ち12,000ドルからスタート時は111.4円)。しかし確定損益や通算損益は12,000ドルスタート時に比べやや低くなっています。最大拠出額はほぼ同じでした。(58,000ドルと61,000ドル)

1回のシミュレーション比較ですが、スタート時の拠出額を増やしても手持ちのドルをすべて売り切るときが来ることになり、最大拠出額はあまり変わりませんでした。これは、レートの変動幅が大きいほど売買額が大きくなるルールのためと思われます。(つまり、初期の保有ドルを多くしても、設定した売買ルールではいずれにしろドルを売りつくすときが来る)。一方で通算損益はやや下がりましたが、これはスタート時の拠出額うんぬんの問題ではないと思われます。

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2008年3月14日 (金)

外貨の売り方 シミュレーション4(月1回売買)

前回までは、レートが一定以上動いたら売買をする方法1-A、1-B、1-C(レートが5%、10%、20%変動するごとに売買)のシミュレーション結果をお示ししましたが、今回以降は一定期間ごとに売買する方法です。(売買ルールの詳細はこちらをご覧ください。)

○方法2-1(購入平均レートを売買の判断基準に使う方法)・・・その時のレートが、それまでの購入平均より高かったら売り、低かったら買います。

方法2-1A: 月に1回売買した場合の結果です。
原則として毎月売買することになりますが、保有ドルが1,000ドルになった場合のみ例外があります。最終売却レートよりも5円以上円安に動いた場合のみ、最後の1,000ドルを売却します(詳細はこちらに記載しております)。

1997年1月から2008年4月時点までの結果は

・購入回数                      63回
・売却回数                      59回
・年平均売買回数                  11回
・2008年4月時点での保有ドルの量       11,000ドル
・含み損益                      -131,000円
・確定損益                      904,000円
・通算損益(含み損益+確定損益)        773,000円
・通算損失の最大値(通算利益の最小値)   -282,000円(最も悪かったとき)
・平均購入レート                   111.4円
・最大拠出額(期間中、ドルを最大でどれだけ保有していたか)58,000ドル
・期間利回り(通算損益/最大拠出額・・・年換算)  1.1%

このシミュレーションでは、98年には早速最後の1,000ドルを売り、1ドル=130円~140円の円安ゾーンで再度12,000ドルになるまで毎月1,000ドルの積立をしています。その後、しばらく円高に動いたため売買ルールに従って「買い」続け、2000年には保有ドルが58,000ドルにまで膨れ上がっています。その後再び、2005年に売りつくし、ゼロから12,000ドルになるまで積み立てしています。

上記一覧から分かりますように、2008年4月時点での通算損益としては約77万円となり、前回までの方法1-A、1-B、1-C(レートが5%、10%、20%変動するごとに売買)と比べてはるかに大きい数字になっています。一方で、拠出額は最大58,000ドルまで膨れ上がっているので、この値に対する年平均利回りは1.1%となっています。

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2008年3月13日 (木)

外貨の売り方 シミュレーション3(20%変動で売買)

今回は、評価額が20%増えるごとに売り、20%減るごとに買った場合のシミュレーション結果です。
(つまり、スタート時のレートが110円で、初回はレートが132円になったら売り、88円で買う)。レートが動いて評価額が増減した分だけ売買するので、1回につき2,000~3,000ドルの売買になります。

○方法1-C(レートが20%変動するごとに売買)
1997年1月から2008年4月時点までの結果は

・購入回数                      2回
・売却回数                      2回
・年平均売買回数                  0.4回
・2008年4月時点での保有ドルの量       14,000ドル
・含み損益                      -110,000円
・確定損益                      79,000円
・通算損益(含み損益+確定損益)        -31,000円
・通算損失の最大値(通算利益の最小値)   -31,000円(最も悪かったとき)
・平均購入レート                   107.4円
・最大拠出額(期間中、ドルを最大でどれだけ保有していたか)14,000ドル
・期間利回り(通算損益/最大拠出額・・・年換算)  -0.2%

11年間の売買回数は合計でわずか4回です。
10%変動ごとの売買時と比べ、含み損、確定益、通算損益(含み損益+確定損益)ともにややよい成績です。しかし5%変動ごとの売買時のほうが全般的によい成績です。一方、平均購入レートは20%変動ごとが最も安くなっています(5%ごと、10%ごと、20%ごとの3方法比較)。

5%ごと、10%ごと、20%ごとの3方法を比較してきましたが、このシミュレーション結果はあくまで一例であり、一言でどの売買方法が最も有利かを決められるものではありません。実際、1,000ドル単位ではなく1ドル単位で売買したときの成績は、20%ごとが最もよい結果となりました。

次回以降は、一定期間ごとに売買する方法(方法2-1、2-2、2-3)のシミュレーション結果です。

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2008年3月12日 (水)

外貨の売り方 シミュレーション2(10%変動で売買)

今回は、評価額が10%増えるごとに1,000ドル売り、10%減るごとに1,000ドル買った場合のシミュレーション結果です。
(つまり、初回はレートが121円になったら売り、99円で買う)。

○方法1-B(レートが10%変動するごとに売買)
1997年1月から2008年4月時点までの結果は

・購入回数                      5回
・売却回数                      5回
・年平均売買回数                  0.9回
・2008年4月時点での保有ドルの量       12,000ドル
・含み損益                      -130,000円
・確定損益                      67,000円
・通算損益(含み損益+確定損益)        -63,000円
・通算損失の最大値(通算利益の最小値)   -2,000円(最も悪かったとき)
・平均購入レート                   110.3円
・最大拠出額(期間中、ドルを最大でどれだけ保有していたか)12,000ドル
・期間利回り(通算損益/最大拠出額・・・年換算)  -0.4%

5回買ったうち2回は、それまでの平均購入レートより高いレートで購入しています。
5%変動ごとの売買時と比べ、含み損は小さいですが確定益も小さく、トータル(通算損益:含み損益+確定損益)では5%のときより悪い成績です。ただし平均購入レートは安くなっています。

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2008年3月11日 (火)

外貨の売り方 シミュレーション1(5%変動で売買)

前回、シミュレーションの前提についてお話しましたが、今回以降、その結果についてお知らせいたします。

○方法1-A(レートが5%変動するごとに売買)

評価額が5%増えるごとに1,000ドル売り、5%減るごとに1,000ドル買うルールにします。
(つまり、1997年開始時のレートを110円として、初回は115.5円になったら売り、104.5円で買います)。原則的に増えた分だけ売却し、減った分だけ購入するので、売買単位は理論上500ドル前後になりますが、実際には1,000ドル単位で売買します。

連続で円安に動いた後、5%でも円高に動いた場合は、仮に円安と言われるゾーンであってもドルを買うことになるので、平均購入レートよりかなりの円安でも買う場合があります。2008年4月時点までの結果は以下の通りです。

・購入回数                      21回
・売却回数                      21回
・年平均売買回数                  3.7回
・2008年4月時点での保有ドルの量       13,000ドル
・含み損益                      -152,000円
・確定損益                      157,000円
・通算損益(含み損益+確定損益)        4,800円
・通算損失の最大値(通算利益の最小値)   -45,000円(最も悪かったとき)
・平均購入レート                   112.2円
・最大拠出額(期間中、ドルを最大でどれだけ保有していたか)13,000ドル
・期間利回り(通算損益/最大拠出額・・・年換算)  0.0%

21回の購入のうち、11回はそれまでの平均購入レートより高いレートで買っています。また21回の売却のうち、5回は同様に安いレートで売っています。
0%かー・・・と思ってしまうと思いますが、為替レートが110円→99.5円と約100円も円高に変動しており、12,000ドル保有でしたら120,000円下がっているべきところ、下がっていないわけです。さらに、日米の金利差収入、つまりスワップポイントもこれに加算されるわけです。

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2008年3月10日 (月)

外貨の売り方 12年間の検証結果

前回、保有している外貨を売る方法として以下の2つ(細かくは4つ)の方法の特徴をご紹介しました。
○方法1(一定以上レートが変動したら売買を行う方法)
○方法2(一定期間ごとに売買を行う方法)
  ・方法2-1(購入平均レートを売買の判断基準に使う方法)・・・その時のレートが、それまでの購入平均より高かったら売り、低かったら買います。
  ・方法2-2(想定したドルの最大変動幅から設定した境界を売買の判断基準に使う方法)
  ・方法2-3(上記方法2-1と2-2をあわせた方法)

次回以降、各方法で実際に売買をした場合のシミュレーション結果についてご紹介いたします。つまり、それぞれの方法で実際に売買をしていたら運用結果が現在どのようになっているか、です。以下前提です。

・1996年に毎月1,000米ドルずつ購入(年末に12,000ドル保有)
・その結果、平均購入為替レートは1ドル=110円
・97年当初の評価額12,000ドル×110円=132万円
・売買条件: 設定したルール※に基づいて機械的に売買。
※理論上は、保有するドルを円換算した含み損益の分だけ、ドルに換算して売買するルール。実際には1,000ドル単位で売買するので厳密には含み損益には一致しない。
・1,000ドル売買ごとの手数料: 30円
・スプレッド: 2pipsとします(この場合、12,000ドル購入時点での手数料+スプレッドの手数料換算額=50円×12回=600円となります)。
・売却が続き、保有ドルが1,000ドルになった時点で機械的な売買を一時ストップし、最後の1,000ドルについてはレートがさらに5円以上円安になったら売却します。
・保有ドルがゼロになった時点で、再度12,000ドルまで積み立てます。基本的にはレートによらず毎月1,000ドルずつ買います。12,000ドルになった時点で、各方法の売買ルールに従い、再度機械的に売買を行います。
・2008年4月に1ドル=99.5円になるまでの約12年間のシミュレーション結果です。

以下、評価項目です。

・購入回数
・売却回数
・年平均売買回数
・2008年4月時点での保有ドルの量(1996年中に1年かけて12,000ドル保有し、スタート)
・含み損益
・確定損益
・通算損益(含み損益+確定損益)
・期間中の通算損失の最大値(通算利益の最小値)
・平均購入レート
・最大拠出額(期間中、ドルを最大でどれだけ保有していたか)
・期間利回り(通算損益/最大拠出額・・・年換算)

次回以降、各シミュレーション結果についてお知らせいたします。

FXでの外貨の購入は通常10,000ドル単位ですが、1,000ドル単位から購入できる業者もあります(下記サイバーエージェントFXなど)。

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2008年3月 9日 (日)

外貨を売る時期はどう考える?その2 長所と短所

前回、金融資産の一定割合まで積み立てた外貨の売買を、その後どのように行うかについて2つの方法を書きました。今回は、その特徴についてです。

・方法1(一定以上レートが変動したら売買を行う方法)
この方法は、相場が急激に変動した場合に、そのチャンスを生かすことができます。一方で為替レートの変動が小さい場合、それが1年続いても売買を行わないことになります。(小さな変動でも、積み重なれば収益につながるのでそれを逃すことになります。)
この方法では、次の方法2と違って金融資産全体に占める外貨資産の割合をほぼ一定に保つことが出来ます。

・方法2(一定期間ごとに売買を行う方法)
この方法だと、相場が急激に変動しても、そのチャンスを生かしきれない場合があります。例えば年1回の売買ルールの場合、その間にレートが100円から140円になりまた100円に戻ったとしてもその間はなにもしないことになります。
また、年1回の売買の場合は、それまでに積み立てた外貨の比率を大きく変えることはありませんが、月1回の売買の場合は、大きく変動する場合があります(はじめに10,000ドルもっていたものが、売り続けることによりその年のうちに1,000ドルになる場合もあります)。つまり、毎月の売買ですと、レートがほとんど変動しない場合などは、設定した売買ルールによっては買い続けるあるいは売り続けることになり、金融資産全体に占める外貨資産の割合を一定に保つことは出来ません。

上記2つの方法を組み合わせた方法もあります。原則的には一定期間ごとに売買を行うのですが、相場が急激に変動した場合には例外的に臨時の売買を行います。そのかわり、次回の売買のタイミングをその分だけ遅らせるのも1つの方法です。どの程度の売買頻度がいいかについては手数料の割合や、相場の変動周期などに依存するものだと思います。一概に1年がいいか1ヶ月がいいかは言えないでしょう。上記方法1,2の具体例を次回以降お話いたします。

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2008年3月 8日 (土)

外貨を売る時期はどう考える? その1 2つの方法

前回、ドルを1年かけて円換算で一定額まで(例えば資産全体の30%をドルで保有することを目指して)購入する方法をお話しましたが、その後このあとどのようにドルを売り買いするかについてお話いたします。

○方法1(一定以上レートが変動したら売買を行う方法)
ある時点での為替レートが、1年かけて購入したドルの平均購入レートの例えば10%を上回ったら一定ロット数を売り、10%下回ったら買い増すという方法です。ここで、10%が適切かどうかはわかりません。

○方法2(一定期間ごとに売買を行う方法)
例えば毎月、あるいは毎年1回売買する方法などが考えられます。頻度につきましては、1年かけて金融資産全体に占めるドルを一定割合までもっていったわけですから、そのアセットアロケーションを維持するということで、売買は年1回程度にとどめるという考え方もあります。
 なお、売買の判断基準により以下の方法に分けられます。

・方法2-1(購入平均レートを売買の判断基準に使う方法)
その月のレートが、それまでの購入平均より高かったら売り、低かったら買います。

・方法2-2(想定したドルの最大変動幅から設定した境界を判断基準に使う方法)

例えば、過去の変動幅を参考にして最大の円高ラインを1ドル=80円、円安ラインを1ドル=150円と設定します。次に、どの水準なら「買い」あるいは「売り」が有利かを考えます。単純に真ん中である1ドル=115円より高いか低いかで決めてもいいですし、あるいは円安である期間よりも円高である期間のほうが長いと想定した場合は(例えば時間的には中心の1ドル=115円より円高のことのほうが多いと考えるのであれば)1ドル=110円あたりを境目と設定することもできます。このように方法2-2では、レートによって「買い」のゾーンと「売り」のゾーンを決めておきます。

・方法2-3(方法2-1と2-2の両方をあわせたもの)
その月のレートが、それまでの購入平均より高いか低いか(方法2-1)に加えて、そのときのレートが境界より高いか低いか(方法2-2)の両方の基準で売買をどうするか決めます。

上記方法1と、方法2のうち売買を年1回だけする方法に共通するのはアセットアロケーションにおける「リバランス」の考え方です。方法2のうち毎月売買するやり方は、ルールによっては連続して売る場合も発生し、一時的にはドル資産の割合がゼロになることもあります。これらの長所、短所については次回みていきます。

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2008年3月 7日 (金)

FX: 損切りの設定を忘れずに

円高がどこまで進むかを想定して、その水準でも損切りされないよう入金額を多めにして外貨を保有する場合でも、その水準よりさらに円高になる可能性は0%ではないので、損切り(ストップロス)の設定は必要かと思われます。

例えば損切りラインを1ドル=90円と決めておいたとして、例えば今の相場が1ドル=100円だからストップ注文(損切り注文)を入れるのはもう少しあとでもいいかと考えていると、留守の間にとんでもないことが起こったりします。米ドル/円では年間の変動が10円程度の年もありましたが、最近の変化では、2007年7月の124円から、8ヶ月で30円近く円高になっています。

歴史的な変動でいいますと、1998年10月には、米ヘッジファンドの破綻を受けて1日に11円の円高が進行した日もあります。「明日」それくらいの変動が起こる可能性はゼロではありません。例えば大規模な「テロ」が起これば、相場はかなり荒れるのではないかと思います。

ところで、その損切り設定の水準を、当初の保有高の例えば10分の1(円換算)などにするなら、いっそのこと評価額が0円になる水準を想定し、絶対に損切りされないように入金しておいてもいいかもしれません(レバレッジ1倍以下)。似たような考え方としては、株価が10分の1まで下がったものをそこで損切るなら、このあといくら下がってもあと10分の1しか下がりようがないので、損切らずにずっと保有しておくという考え方です。為替の場合具体的には、想定円高水準を0円までもっていくことであり(例えば1ドル=0円と設定)、理論上これを下回ることはありません(1ドル=マイナス円にはならない)。

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外貨を買う時期はどう分散させる? 具体例2 積み立て2

前回ご紹介しました「一定期間が経過したら一定額(円換算)購入する」の具体的方法です。

今後為替相場がどのように動くか全くわからない場合に特に有用かと思われます。(円高に動くことがわかっていれば円高のときにドルを買えばよく、円安に動くことがわかっていれば今すべてドルに換えてしまえばいいわけですから・・・。)

考えることは以下の通りです。
・どのくらいの期間をかけて購入するか
・その外貨に合計いくら投資するか?
・前回同様に、どこまで円高が進んでもよしとするか?

例えば、
・今から1年かけて毎月ドルを購入
・合計1200万円分をドル資産として保有
・現在1ドル=100円で、今後1ドル=80円までの円高を想定する場合

1200÷12より1ヶ月あたり100万円が、ドル投資の額となります。ただし、1ドル=100円として10,000ドルの現物を購入するという意味ではありません。レバレッジを有効活用してFXで「買い」のポジションで保有します。では今月はいったいいくら分購入すればいいのでしょうか?

現在の1ドル=100円が今後1ドル=80円になった場合、20円の円高です。10,000ドル(1ロット)保有の場合、1円の円高で1万円の損失になるので、20円の円高では20万円です。この場合、1ヶ月の投資額である100万円分の損失が出るのは5ロットなので、5ロット分50,000ドルをFXにて「買い」のポジションで保有します。(レバレッジは5倍になります。)

では翌月に1ドル=120円になった場合。1ドル=80円との差が40円になるので100÷40=2.5より2.5ロットを購入します。(最小購入単位が10,000ドル(1ロット)の場合は、20,000ドル分(2ロット)を購入。)また、1ドル=90円になったときは、1ドル=80円まで10円の差なので100÷10=10より100,000ドル分(10ロット)を購入します。

上記方法は厳密にはドルコスト平均法とは購入の仕方が異なります。また、実際には維持証拠金や手数料がかかってくるので、上記の毎月の購入量は理論上の最大値ということになります。このような方法で購入すれば、(相場が1年かけてずっと上昇あるいは下降し続けないのであれば)平均購入単価を効果的に下げることができ、かつ1ドル=80円の水準にも耐えることができます。ただし、FXですので1ドル=80円より円高に進めば資産のほとんどを失う可能性が高いことにも気をつけなければなりません。それがいやであれば、1ドル=10円などの超超円高をはじめに想定し、毎月の購入額を決めることです。

このようにして合計1200万円分を1年かけてドル資産に換えた後、維持する方法を次回お話いたします。

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2008年3月 6日 (木)

外貨を買う時期はどう分散させる? 具体例2 積み立て1

前回、レートが一定水準になるごとに「買い」を入れる方法をご紹介しましたが、想定通りに為替が動かない場合のほうが多いと思います。例えば1ドル=100円のあとにすぐに円安に転じた場合など、外貨運用に用意した資金が余ってしまうことになります。つまり円安に転じているので、円ベースでの含み損は出ていませんが、前回ご紹介した方法ですと5ロット買う余力があるのに1ロットしか購入していない状態です。これを避ける方法を以下にご紹介いたします。つまり、一定期間内に、一定金額をすべて外貨に変えたいと考えている場合の運用方法です。

スワップ金利重視など、長期保有で金利差収入を第一に考えるのであれば一度にすべて外貨に換えるのはリスクが大きすぎます。つまり、円安に転じたからといってここですべてドルに変えてしまった場合、再度円高に転じた場合に耐えられなくなるからです。

このようなときに有効な方法は、レートの変動にかかわらず一定期間ごとに一定額ずつドルを購入していく方法です。つまり「ドルコスト平均法」と呼ばれるものです。前回ご紹介した方法は「一定以上為替が動いたら一定ロット数購入する」方法でしたが、これは「一定期間が経過したら一定額(円換算)購入する」方法です。

しかし、現実的にはFXで「定期的に一定額」を購入するのは困難です。購入方法の指定が「何万ドル分買うか」だからです。したがって、最小購入ロット数の小さい業者を選び(1千ドルから購入できる業者もあります)、例えば1ドル=100円では10,000ドル購入し、1ドル=90円では11,000ドル購入すると言う方法で、ドルコスト平均法に近づけることができます。

しかしこの1千ドルから購入する場合は手数料が割高です。もし外貨運用資産が多額であれば(例えば数千万円以上)、10,000ドル単位の購入でもドルコスト平均法に近づけることができます。

前述の「一定期間が経過したら一定額(円換算)購入する」方法の具体的方法は次回へ

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2008年3月 5日 (水)

外貨を買う時期はどう分散させる? 具体例1

前回からの続きです。以下の例を考えて見ます。

・現在の米ドル/円レート: 1ドル=100円
・想定する最も円高のレート: 1ドル=80円
・この投資にかけられるお金: 120万円
・金利差収入(スワップポイント)目当ての長期保有のスタンスでいきたい場合(つまり、1ドル=80円までは損切りしない)

今後円安に戻ることを想定し、今の1ドル=100円でドルの「買い」を入れたいと思っていますが、「どのタイミングでいくら分買ったらいいか?」を考えます。

通常、FXは1万通貨単位ごとの取引になるので、最小買い付け単位は1万ドル(=1ロットとします)ということになります。レートが1円円高になると1万円の損失になるので、1ドル=80円になった場合は100-80=20円 → 20万円の損失になります。維持証拠金などを加味し、高いレバレッジであればおよそ5ロット(=5万ドル)の保有が最大可能保有ロットとなります。(この場合5×20万円=100万円の損失が最大)

以下、1つの方法です。

1ドル=80円まで円高になる場合を想定し、その水準でも「買い」の余力を保持するには、1ドル=100円の水準から1ドル=80円まで、5回に分けて購入するのが1つのやり方です。つまり、1ドル=100円、95円、90円、85円、80円になったらそれぞれ1ロットずつ買うというやり方です。

こうすることにより、1ドル=80円の円高にも耐えられ、かつその水準でも「買い」を入れることができるわけです。(上記の例では、1ドル=100円のときに5ロット買っているわけではないので、1ドル=80円になったときの為替差損は20+15+10+5+0=50より50万円になります。)では、1ドル=80円を突破し、さらに円高になった場合は?

損切りを覚悟でこのような買い方を設定しているわけですから、損切りが1つの方法です(実際には、損切りを回避する方法はいくつかありますが)。

ちなみに外貨預金の場合はレバレッジが1倍なので、損切りしなくても市場から撤退せざるを得ない状態になることはありません。ただし満期後、さらに円高がすすみ、外貨のまま保有では含み損が拡大しそうだと判断した場合は損切りする(=その時点で円貨に換えること)方法もあります。

具体例2は次回へ

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2008年3月 4日 (火)

外貨を買う時期はどう分散させる?

前回からの続きです。頻繁に売買をしない長期保有の場合でも、今後、どこまで円高が進んでもよしとするか、を考えておく必要があります。それ以上円高の水準になったらポジションを変更する(損切りするあるいは両建てにする)水準です。もっとも、FXの場合は自動的に損切りされる場合が多いですが・・・。つまり、ここまでレートが変動しても市場から撤退しないですむように準備しておく、ということです。

過去の米ドル/円の例でいいますと、1995年4月19日には79円75銭まで円高が進みました(史上最高値)。この水準は1つの目安ですが、今後、例えば1ドル=60円になる可能性がないわけではありません。どの水準まで進んでも大丈夫か、自分なりの覚悟を決めておくことです。

外貨預金など実質レバレッジが1倍であれば、損失の最大は理論上預けた額ですが、FXなどで取引単位が大きくなれば数円の円高が進んだだけですぐに損切り水準に達してしまいます。

話をもとにもどしますと、頻繁に売買をしない長期保有前提で、外貨を買う時期をどれくらい分散させるかは、「想定する最大の円高時のレート」と「外貨を買うのにいくらまで投資できるか」で決めるのが1つの考え方です。この場合、時期の分散の仕方は「今よりいくら以上円高に動いたらさらに外貨を買う」というやり方になります。具体例は次回

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2008年3月 3日 (月)

いつ外貨にかえればよい? 時期の分散

前回、「円高の時に外貨を買い、円安の時に売る」といいましたが、簡単なようで実はとても難しいことです。株式投資でも同様で「安く買って高く売る」が基本なのですが、なかなかうまくいかないものです。

円高の水準にある、と思った時に買うわけですが(例えば2008年時点での1米ドル100円は、過去十年の水準からみて円高と言えます。)、今後さらに円高が進む可能性もあるわけです。

ですので方法としては、買う時期を「分散する」ことです。

今後レートが必ず円安に動くことが分かっていれば、今全部をドルに変えてしまったほうがよいということになります。でも為替相場が今後どうなるかはプロにもなかなか言い当てられません。あと1円でも円高に動いたら損切りをするなど頻繁に売り買いを行うなどのやり方であれば、あるいはさらに円高に進んだ場合の機会損失を受け入れるのであれば、今一気にドルに換えてしまってもいいかもしれません。しかし、頻繁に売り買いせず長期保有のスタンスで行く場合は、買う時期は分散するほうがいいと思われます。

(仮に今後一気に円安に動いた場合、購入時期を分散することは結果としてリターンを少なくしてしまいますが、リスクを低減させている以上仕方のないことです。)

では具体的に、「どれくらい」分散させればいいのでしょうか?次回へ

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2008年3月 2日 (日)

海外旅行は今がチャンスか?

円高が急激に進んでいます。ここ10年間で最も円高(対米ドル)の水準になりました。半年くらい前までは円安で、ユーロ圏からの買い物が割高だと思っていたら、この変化です。今が、絶好の海外旅行(特に米国圏)のチャンスと思っている方も多いのではないでしょうか?確かにその通りかもしれません。チャンスは今しかない、と思うかもしれませんが、今だけではありません。チャンスを長続きさせる方法があります。

為替レートを操作できる?そんなはずはありません。今後はまた円安に動くと思えば、今のうちに円を米ドルに変えておけばいいのです。そうすれば今すぐでなくても、今後米国圏に行ったときに今換えた米ドルを使用すればいいわけです。

多くの人にとって、為替レートが一番気になるのは海外旅行に行くときでしょうが、実は日常生活でも大きく影響を受けています。特に輸入品に頼る国ではそうです。身近な例で言えば、食料品やガソリン、輸入ブランド品などの価格。何も海外旅行に行くときばかりではなく、日本で普通の生活をしていても影響は受けるのです。

そう考えると、外貨に換えておいたほうが為替レートの影響は受けにくくなります(円高だと思ったら)。でも輸入食料品であってもスーパーに行ってドルで買う事はできません。でも以下のように考えれば、為替レートの影響を受けにくくなることが分かると思います。

まず円高のときにドルにかえておく。例えば1ドル=90円とします。ある輸入食料品は90円で買えたとします。その後円安になって、同じ輸入食料品が為替の影響で120円(1ドル=120円)の値段になったとき、前に買っておいた1ドルを円に換え、その円で支払えばいいわけです。

もし円貨のみの保有でしたら、単純に30円多く払わないと買えない(90円→120円なので)わけですが、ドルを保有していたことにより、90円で買えたことになるのです(為替手数料を除いて考えています)。つまり為替変動の影響を吸収できたわけです。

これは、円高のときに外貨に換え、円安になったら円に戻すと言うことです。海外旅行に行かなくても、やっておいたほうがいいことです。でも今円高だと言っても、今後円安に戻るか、さらに円高に動くかはだれにも(プロでも)わかりません。具体的にどうしたらいいでしょう?次回へ

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