« FXを知る11 FXと税金2(店頭取引) | トップページ | 国の教育ローンは縮小傾向 その1 »

2008年8月 6日 (水)

FXを知る12 資産の安全性その2

今回は、FX業者が顧客(投資家)から預かった資産について、どのように管理されているのか詳しくみていきます。

○管理方法
顧客から預かった資産は、業者自身の資産と区分する分別管理が義務付けられています(守られていないこともありますが)。主に以下の3つの方法のいずれか(あるいは併用)で管理されています。

1.銀行への預金(業者と別名義)
2.カバー先銀行への預託
3.信託銀行への金銭信託

1から3へ行くほど顧客にとって安全性が高くなります。

1.銀行への預金
業者による資金流用がしやすく、業者が破綻した場合には一般債権と同等に扱われ、顧客に損失が発生する可能性があります。

2.カバー先への預託
 カバー先とは、業者が為替リスクを回避するために、顧客との取引と反対の売買をしておく相手としての金融機関(銀行など)です。例えば顧客から「ドル売り、円買い」の注文を受けた場合は、業者は顧客から「ドルを買い、円を売る」わけですが、このときカバー先金融機関に対しては「ドル売り、円買い」をしておきます。このカバー先に資産を預けておくやり方です。
 業者が流用しにくい点はいいのですが、FX業者自身が行う為替取引(自己勘定の取引)と区別できずに、実質的に業者の損失補てんに使われる可能性があります。また、カバー先が破綻した際にやはり損失を被る可能性があります。

3.金銭信託
信託銀行に預け、さらに信託銀行は自社の資産と分けて管理します。業者が流用しにくく、また業者が破綻しても、顧客の資産は一般債権に優先して扱われます。さらに信託銀行が破綻しても資産は守られます。ただし、信託口座の残高に反映されるまでに時間差があるので、新規の証拠金や直前の為替変動による損益変動部分は保証されない可能性があります。業者により、信託口座への反映の頻度は異なります。

また実際には、カバー先への預託と金銭信託を組み合わせている業者もあります。さらに、顧客資産すべてを信託している場合でも、信託銀行が発行した「保証状」をカバー先への担保としている場合は注意が必要です。(カバー先は担保の差し入れと引き換えに、FX業者とのカバー取引を引き受けるわけです。)FX業者が破綻したり取引にトラブルが発生してカバー先に損失が生じた場合、顧客資産よりもカバー先への保証が優先され、信託銀行に預けた顧客の資産が損失補てんに使われる可能性もあるからです。


« FXを知る11 FXと税金2(店頭取引) | トップページ | 国の教育ローンは縮小傾向 その1 »

3.金融資産運用」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/365863/28910616

この記事へのトラックバック一覧です: FXを知る12 資産の安全性その2:

« FXを知る11 FXと税金2(店頭取引) | トップページ | 国の教育ローンは縮小傾向 その1 »