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2009年1月20日 (火)

特約つき外貨預金は銀行にメリット?

特約付外貨(定期)預金あるいは二重通貨預金と呼ばれるものがあります。(各銀行での商品名は、プレミアム円定期預金、パワード定期、コイントスなどの場合も。)

通常、外貨預金といえば、預け入れ時に外貨を購入して、期間中は外貨の金利収入(ほとんどの外貨は円金利より高い)を得て、満期に外貨を円に交換する場合に円安になっていれば為替差益が発生し、円高に動いていれば為替差損が発生するものです。満期時に円高であれば円にかえずに外貨のまま受け取ることも可能です。

一方、特約付外貨(定期)預金は、通常の外貨預金よりも金利が高く、満期時に一定水準までの円高であれば(あらかじめ決められた金利を上乗せした)円貨で受け取り、逆に大きな円高になっていれば外貨で受け取るものです。「外貨預金以上の金利」を得られて「大きな円高にならなければ為替リスクをとらないですむ」のであれば通常の外貨預金よりもおトク!に思えます。

しかし実際に、通常の外貨預金よりおトクになるのは、「満期時(判定日)の為替が一定以内の円高にとどまった場合」のみです。外貨預金であれば満期時に外貨を円にもどすのに為替手数料が発生するのに対し、特約付外貨(定期)預金であれば元本は円で戻ってきて為替手数料は発生せず、為替差損もありません。

大きな円高になった場合は、元本は外貨で戻ってくるので、通常の外貨預金と同様です。

忘れてはならないのは満期時に「円安」に動いた場合です。通常の外貨預金であれば、(円安になればなるほど)発生する為替差益ですが、特約付外貨(定期)預金の場合はどんなに円安であってもはじめに決められた金利しか受け取ることはできません。つまり、「円安の場合の為替差益を捨てる」のが特約付外貨(定期)預金です。

「満期時(判定日)の為替が一定以内の円高にとどまる」と予想するのであれば、通常の外貨預金よりも有利かもしれませんが、オプションと呼ばれる取引を自分で組み合わせることにより、同じ仕組みを自分でより安く作ることもできます(銀行も同じ仕組みでこの特約付外貨(定期)預金を商品化して販売しており、いろいろサヤぬきをしているのです)。

また、中途換金時のデメリットが大きいのがこの特約付外貨(定期)預金です。通常の外貨預金であれば金利が低くなる程度で外貨ベースでの元本は維持されますが、特約付外貨(定期)預金の場合、別途精算金というものを銀行から要求されます。

外貨預金と比較してきましたが、外貨預金よりさまざまな点でメリットがあるのが「外貨MMF」と呼ばれるものです。


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