« 年金受給者必見!確定申告 その3(夫のみ課税されている場合) | トップページ | 年金受給者必見!確定申告 その5(グロソブを持っている人その2) »

2009年2月 4日 (水)

年金受給者必見!確定申告 その4(グロソブを持っている人)

前回、特定口座で株式の売買を行っている人が、確定申告をしたほうがトクする場合について書きましたが、今回は具体的に、例えばグロソブ(のように分配金をだす投資信託)を保有している人が確定申告をしてトクする場合をみていきます。

まず、去年、グロソブを売却し損失を確定させた人。もうかっていないのですから確定申告の必要はないと考えがちですが、しておいたほうがよいと思われます。去年確定した損失を今後3年間繰り越すことが出来るからです(損失の繰越控除)。確定申告しておけば、例えば今年株式を売買して儲けがでた場合、去年のグロソブの損失と相殺することが出来ます。つまり、今年の株式売買での儲けに対する税金を減らすことが出来ます。

次の話は、グロソブの売却はしていなくても保有している人にも該当します。分配金を受け取ったときに税金が源泉徴収されている場合です。分配金について、確定申告で配当控除の適用を受けたり、また所得全体が少ない人は税の還付を受けることができます。ここで注意が必要なのは、確定申告すればすべての分配金についてメリットを受けることができるわけではないということです。

分配金には「普通分配金」と「特別分配金」(元本払戻金)の2種類があり、分配金について送られてくる資料をみると内訳が書いてあります。このうち「特別分配金」は、投資信託としてもうかっていないのに出される分配金であり、投資家がだした元本の一部が返ってきているにすぎません。ですので毎月分配金が払われるからと言って喜ぶ内容のものではありません。特別分配金はもうけではなく元本の返却なので、当然のことながら税金はかかりません。ですので(税金を払っていないものに対して)配当控除の適用はありません。

2008年、グロソブの分配金の大半は「特別分配金」であったようです。

グロソブは主に外国債券に投資しているので株の配当金とは扱いは異なるのでは?と思いがちですが詳細は次回に。

今回書いたメリット(損失の繰越控除、配当所得の申告による配当控除の適用)は、「源泉徴収ありの特定口座」を持っている人に限った話ではありません。「源泉徴収なしの特定口座」でも「一般口座」でも同様です。

(追記)なお、2009年に証券税制が変わったことにより、配当所得の申告方法として新たに「申告分離課税を選択し、確定申告をする」という選択肢ができました。株式や投信の譲渡損失と通算できるのでおトクです。詳細はこちらをご覧ください。


« 年金受給者必見!確定申告 その3(夫のみ課税されている場合) | トップページ | 年金受給者必見!確定申告 その5(グロソブを持っている人その2) »

2.タックスプランニング(税金対策)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/365863/28990997

この記事へのトラックバック一覧です: 年金受給者必見!確定申告 その4(グロソブを持っている人):

« 年金受給者必見!確定申告 その3(夫のみ課税されている場合) | トップページ | 年金受給者必見!確定申告 その5(グロソブを持っている人その2) »