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2009年3月10日 (火)

離婚に伴う不動産名義の書き換え時の課税

離婚に伴う不動産名義の書き換え時の注意についてみていきます。

ケース1: 夫婦の共同名義で購入したマンションについて、離婚に伴い妻が共有持分を放棄し、夫に所有権移転登記するとします。

まず夫は、妻から不動産という財産の贈与を受けるという形になりますが、「離婚による財産分与は贈与税は非課税」です。一方で、夫には不動産取得税が課税されます。仮に、住宅取得に伴う費用(頭金や住宅ローンなど)をいままで全額夫が負担していたとしても、関係なく不動産取得税は課税されますので注意しましょう。

ケース2: 夫の名義で購入した持ち家について、協議離婚に伴い(慰謝料として)土地の半分を妻に移転したとします。

まず妻は、夫から不動産という財産の贈与を受けるという形になりますが、「離婚による財産分与は贈与税は非課税」です。夫については不動産を譲渡したので、基本的には譲渡所得に対し夫には所得税が発生すると考えられます。この場合、分与した夫には現実の収入はないので、譲渡所得は発生しないように思えますが、「財産分与義務の消滅」という経済的利益を得たとみなされるためです。なお、移転時の時価で資産を譲渡したとして計算します。

しかし、以下の場合は別です。

もともと夫名義だったとしても頭金や住宅ローンなどを夫婦でともに負担していた場合は、夫には譲渡所得は発生しないという過去の判断があります(国税不服審判所による判断)。これは実態としては共有財産であったものを、離婚を機に分割して清算したに過ぎない、という判断です。


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